採用のご案内

よく⾔われることに、「建築」は⼈でいうところの⾁体とすれば、「意匠」はファッションなどの身なりにたとえられ、「構造」は人体の骨の部分。そして「設備」は脳や体内を⾛り回る神経・⾎管にたとえられますが、私たちの⽣活と切り離せないものの⼀つがその「設備」です。

⽔の出ない蛇⼝はないし、動かないクーラーも⼜、灯のつかない照明もありません。
すべて、「設備」の「電気設備」、「機械設備」によって繋がって利⽤できるように設計してあります。

その「電気設備」「機械設備」の設計を⾏うのが「設備設計」です。
その「設備設計」の中には、先程も出ましたが「電気設備設計」と「機械設備設計」とがあります。

電気設備には⼤別すると「強電設備」と「弱電設備」とがあり普段使⽤している電気は、発電所で発電され送電線を伝い、私たちの元へ 6600V
という⾼電圧で運ばれてきます。
ここまでは電⼒会社の仕事で、電柱や地下を通り電気が来るのですが、それから先の電灯をともすまで、機械を動かすまでの電気の設計を、「強電設備」の設計と言います。
ほとんどのものを計算で導き出し、それに基づき図⾯化していきます。「弱電設備」とは、通信とか情報伝達に必要な設備を⾔い、⽇進⽉歩⾊々な技術を⽤いた設備が⽣まれているものを設計に織り込みます。

「機械設備」というと、動いている機器を想像しますが、実は建築業界では、「給排⽔設備」、「空調換気設備」の⼆つの設備をあわせて「機械設備」と呼びます。

「給排⽔設備」というと、「給⽔設備」と「排⽔設備」の事です。
いつも使⽤している⽔を配⽔する設備が給⽔設備ですが、配管のなかの⽔に圧⼒を加え流れる事により、遠くの⽔が⼿元で出るようになります。実は、このような現象を、公式や定理を⽤い計算し、それに基づき図⾯化しています。
排⽔の⽅も同様、配管に勾配を付けるよう計算する事により流れる設計をします。

「空調換気設備」とは、「空調設備」と「換気設備」の事です。
「空調設備」とは、空気調和設備と⾔い、⼀般にクーラー（空調機器）を利⽤し室内を快適な空間にします。
空調にも色々なシステムが有り、電気を使うものGASを使うもの、水を使うもの、氷を使うものさまざまです。この様なシステムを、壁の断熱とか、窓からの⽇射量や⼈体の熱などの熱負荷を計算し、的確なシステムを選択し、設計に盛り込みます。
「換気設備」は、法的に決まった換気回数で機械を選定し、給気⼝を確保する設計を⾏います。
意外と考えられていないのが給気で、排気（換気扇）ばかり気にしていますが、排気するにも給気して空気を⼊れないと空気の流れは⽣じません。
このようなことを計算しながら図⾯化します。